カタログギフトで何を買おうか考えるのもとても楽しい

カタログギフトで何を買おうか考えるのもとても楽しい

一ヵ月に一度、僕の家には父の友人が遊びに来ます。彼は旅行をするのが趣味で国内のどこそこに行ったとか、外国の名物を写真に収めてきたと都合をつけてはお土産を持参してくるので、僕が小さい頃にはこの人は親戚のお兄さんなんだというイメージが付いていました。そんな父の友人が、今度は土産話をくっつけたお土産ではなく、会社で貰ったカタログギフトを携えて遊びにやってきました。なんでも一人で選ぶのは何とも味気ないので皆で選んで皆で楽しもうと思ったらしいのです。友人の家族を本当の家族のように扱うこの人の、こういった所が僕はとても好きです。父の友人は面倒見も良い方で、カタログギフトをテーブルの上に広げながら僕の妹を膝に乗せて何がいいかな、と鼻歌でも歌いそうな雰囲気でページをめくっていきます。僕も隣のイスに座り、ゆっくりになったページをめくる音に合わせながら皆で一緒に吟味していきます。美味しいお店のチーズケーキに妹は目をきらきらさせ、静かに掃除できるという掃除機に母が同じ顔をし、上品な革靴のページで父が鋭く目を光らせます。貰えるのは一つだけだからねと父の友人は念を押すように言うので、僕はどうせなら皆で出来るものがいいと思い、アウトドア用品のバーベキューセットを指さしました。すると皆で顔を見合わせて、それなら肉も買おう、いやどうせならキャンプしようと話が拡がってゆき、カタログギフトで頼むのは一番高価なバーベキューセットでほぼ決まり、今度は必要な食材をどこで買うかといった具体的な話に移っていました。

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